画像形成技術の研究開発は、電子写真技術、材料開発、インクジェット技術を基本として 製造装置への応用展開を行っています。
電子写真技術 – 導電粒子描画技術 ZEOMET(ゼオメット)
銀粒子、銅、ニッケル、錫などの導電金属粒子を電子写真技術によって描画を可能にした新技術。
ZEOMET技術(ゼオメット)と称しています。
電子写真技術では金属粒子など電気抵抗の低い導電性材料は電荷を帯電させることが出来ないので、描画が不可能とされていました。
本電子写真技術では、導電ナノカーボン、導電プラスチックなども描画が可能としました。
産業界での各種応用の可能性
ー半導体ウェハーでの半田ボールによる電極形成応用プリンターの開発
ープリント基板細線配線
ー各種電子部品やバッテリーの電極描画応用
などの研究開発、外部企業との共同開発、連携を進めています。
(以下、左からニッケル、ニッケル0.1×0.24mm、銀粒子焼結パターン)
3Dプリンター加熱ヘッド技術の開発
当社は、KHR Center(京都)の新型加熱デバイスに関して開発協力を実施してきました。
現在、FFF方式の加熱ホットエンドに関し、次世代型のホットエンドの開発を進めています。
・加熱温度の高温対応 ; 300℃~500℃へ対応できる性能
・特殊セラミックヒーター技術による速熱性能
・温度センサーの同時組込みによる温度のリアルモニター制御可能
・ 画期的な省電力性能を有します。430℃制御で約15W程度(既存の製品d値は100W以上必要)
・小型軽量化が実現、プリンターの高速化が可能
・ポリイミド系材料、PEEK材、スーパーエンジニアリングプラスチックなどの高温機能材料造形
・ナイロン、ポリカーボネイト、錫などの金属、カーボン機能材料など 高温領域での速温、省電力化など特徴を有します。
ホットエンドの外観写真
布カラーリボンプリント技術 SMATEX(スマテックス)
当社は、単色リボンテープ向けケアラベルプリンターKEGON RT2を発売しています。 さらに、カラー化とサテン系のにじみやすいテープ材料へのカラー描画を可能とする技術開発を行っています。 新プリンター技術としてにじみ止め技術、リボンテープ搬送技術、定着発色加熱技術などを新たな水性染色系のプリンター技術開発しました。
SMATEX(スマテックス)技術と称し、システムリボンプリンターを構築しました。
本技術により、写真画像などオンデマンドプリントがサテンリボンテープ可能となりました。
当社は、本技術の技術供与のビジネスを基本と展開しています。
電子写真技術 – 高解像度感光体技術 HGPC (High Gamma PhotoConductor)
高解像度デジタル感光体技術 HGPCの研究開発を行っています。
本技術は一般的なアナログ型の感光体の性能を飛躍的に改善するための開発です。
新しい基本原理構想で働く、レーザー光に対して2値応答する材料の研究により、感光体上で4,400dpiの高解像度を実証しました。また、表面が硬く、高耐久、耐溶剤性のある感光体です。10μm以下の細線描画が可能となる画期的感光体技術です。この理論解析成果は、新理論として日本画像学会、IS&Tなどの国際学会で発表しました。2010年6月に、日本画像学会より“2009年度論文賞”を授与されました。
画期的な次世代感光体として期待されています。
電子写真技術、ZEOMET、HGPC技術は技術供与として外部企業との連携を求め、進めています。
光造形3Dプリンター技術 PLIGRAPHY(プリグラフィー)
当社は2000年頃から、パートナー企業と組んで、新プリンター技術、面露光による光造型プリンターの開発を手がけました。当時、世界最高速度で実現した経緯があります。